現代人の生活に欠かすことのできなくなったスマホですが、スマホを長時間見続けることによって、スマホ首になる方が増えてきています。
スマホ首になってしまうと、見た目が良くないことはもちろんのこと、身体的・精神的トラブルのリスクが増してしまいます。ここでは、スマホ首の原因や予防法について詳しくご紹介しています。
スマホ首とは
スマホ首の原因や予防法をご紹介する前に、そもそもスマホ首とはどのような首の状態なのかについて知っておきましょう。
- スマホ首はいわゆるストレートネックのこと
- 首の骨の弯曲わ失われた状態を意味する
- スマホ首と猫背、巻き肩を併発するケースも多い
ストレートネックのこと
スマホ首は、いわゆるストレートネックのことを指すケースがほとんどです。首の骨(頚椎)はもともと緩やかに弯曲しているものですが、その弯曲(頚椎アーチと言います)が失われ、まっすぐに近づいた状態をストレートネックと呼んでいます。
スマホ首の特徴
スマホ首の特徴は、頚椎アーチが失われることです。ただ、スマホ首だけがみられるケースもありますし、猫背とスマホ首を併発しているケースもあり、一口にスマホ首といってもその状態はいろいろです。
スマホ首を招く4つの主な原因
スマホ首という名前から、スマホの使い過ぎが原因となってスマホ首になるイメージもありますが、それ以外にもスマホ首になる原因はたくさんあります。
- スマホやパソコンの見過ぎでスマホ首のリスクが増す
- 骨盤の後傾によってスマホ首二なりやすい
- 頚部の筋緊張がスマホ首を誘発する
- 視力の低下もスマホ首のリスクファクターとなる
スマホやパソコンの見過ぎ
スマホ首を招く最大の原因が、普段からスマホやパソコンを見すぎていることです。画面をみるときにどうしても顔の位置が前へずれるため、頭の重さを支えるため首に負担がかかります。その状態が続くことで、徐々に頚椎アーチが失われていくのです。
骨盤の後傾
骨盤の後傾(骨盤が後ろに倒れること)も、スマホ首のリスクを増します。骨盤が後傾すると、バランスをとるために顔が前へスライドし、いわゆる猫背の姿勢になります。その結果、首への負担が増し、スマホ首を招く可能性も高くなるのです。
首の筋緊張
スマホ首の原因としては、首の筋緊張もあげられます。特に胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)や斜角筋群(しゃかくきんぐん)など、首を前に引っ張る筋肉が硬くなると、スマホ首のリスクを増すこととなります。
視力の低下
スマホ首を招く意外な原因としては、視力の低下があげられます。目が悪くなると対象物に顔を近づけようとするため、知らないうちに姿勢が悪くなってしまうのです。
スマホ首を放置した場合の4つのリスク
スマホ首になると見た目が良くないだけでなく、さまざまな身体的リスクを招く可能性があります。
- スマホ首になると肩こりや首こりのリスクが増す
- 肩こりや頭痛にともない頭痛を発症することもある
- 腰痛のリスクを増す可能性もある
- スマホ首の放置が骨の変形につながることも
肩こりや首こりのリスク
スマホ首になると頭の重さがもろに首や肩へとかかるため、肩こりや首こりのリスクが増します。肩こりや首こりがある場合、まずはスマホ首を疑ってみる必要があるかもしれません。
頭痛のリスク
スマホ首によって肩こりや首こりがもたらされると、脳へと送られる血流が減少し、緊張型頭痛を発症する可能性があります。また、血液の循環を促すよう脳から指令が送られると、急激に血液の流れが良くなり、片頭痛を発症することもあります。
緊張型頭痛や片頭痛に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。頭痛持ちの方はぜひ参考になさってください。
【頭痛の多くは原因不明?筋膜リリースと骨盤矯正が重要な理由について】
腰痛のリスク
腰痛のリスクも、スマホ首によって増す可能性があります。なぜなら、スマホ首によって頭の位置が前へズレると、バランスをとるために骨盤が後傾するからです。それによって腰痛の発症リスクが増すのです。
骨が変形するリスク
スマホ首を放置した場合、骨自体が変形してしまうこともあります。筋肉による牽引力でスマホ首になっている場合は改善が期待できますが、骨が変形してしまったものに関しては、元に戻すことは期待できません。
スマホ首と自律神経の関係
実は、スマホ首になった場合、自律神経系の症状が出ることもあります。では、首と自律神経にはどんな関係があるのでしょうか。
自律神経とは
自律神経は私たちの身体にとってアクセルとブレーキのようなものです。日中はアクセルを踏み(交感神経が優位になり)、夜はブレーキを踏む(副交感神経が優位になる)というわけです。
スマホ首により自律神経のバランスが乱れる
首は自律神経と深くかかわっている場所であるため、スマホ首による筋緊張によって自律神経のバランスが乱れると、さまざまな不調を招くこととなります。
スマホ首にともなう自律神経系の症状
スマホ首によって起こる自律神経系の症状は多くが不定愁訴です。日によって痛みや不調を訴える場所が変わるため、検査をしても原因が特定できません。また、パニック障害やウツにつながることもあります。
スマホ首の予防法
スマホ首は放置した場合、首の変形につながる可能性があります。そのため、普段から予防することが重要となります。
- デスクワークの方は机や椅子の高さを調整する
- 椅子に座る姿勢を見直すことも重要
- ストレッチでスマホ首を引き起こす筋緊張を緩める
デスクワークの方は机や椅子の高さを調整する
デスクワークにともなってスマホ首になっている場合、机や椅子の高さを調整しましょう。両足を床につけた状態で、ひざ関節と股関節が90度、肘関節が110度以上になるのが理想的です。
椅子に座る姿勢を見直すことも重要
椅子に座る時、坐骨に体重を乗せることが重要です。天井からひもでつられているように、背筋を伸ばすよう意識しましょう。
ストレッチでスマホ首を引き起こす筋緊張を緩める
首をゆっくりと左右および斜め前、斜め後ろに倒し、スマホ首の原因となっている筋緊張を緩めることもおすすめです。痛みのない範囲で気持ちよくおこないましょう。
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