肩こりに悩まされている方は多く、厚生労働省の調べによると、女性の身体に関するお悩みの1位が肩こりだということです。ただ、肩こりは肩だけマッサージしていてもなかなかよくなりません。その理由は、肩こりの原因が肩にはないからです。
肩こりを引き起こす要因
肩こりは次のようなことが原因となって起こります。
- 肩こりは筋緊張によってもたらされる
- 筋緊張は冷えや疲労が原因となって起こる
- 姿勢不良も筋緊張の原因に
- ストレスも筋緊張の要因となる
肩こりは筋肉の緊張によって起こる
肩こりの主な原因は筋肉の緊張です。筋肉がこり固まることで、痛みの元となる物質が産生されやすくなるのです。
筋緊張は冷えや疲労が原因となって起こる
肩こりの原因となる筋緊張は、身体の冷えや疲労が原因となってもたらされます。
姿勢不良も筋緊張を引き起こす要因となる
デスクワークを長時間おこなうなど、姿勢が悪くなることも、肩こりの元となる筋肉の緊張を誘発します。
ストレスも筋緊張の要因となる
身体的・精神的ストレスがたまりがちな方にも、筋緊張が出やすくなります。なぜなら、ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、血行が悪くなるからです。
肩こりの本当の原因とは
肩こりの本当原因は、実は筋疎血にあります。そのメカニズムをご紹介します。
- 肩こりの本当の原因は筋疎血
- 筋疎血による痛みのメカニズム
- 筋疎血を起こす姿勢とは
筋疎血と肩こりの関係とは
肩こりは命にかかわるような疾患というわけではないため、これまであまり熱心に研究されてきたとは言えません。ところが、東京医科大学の研究によって、肩こりの原因が筋疎血(きんそけつ)にあるということが分かってきました。肩こりには医学的根拠宇があったというわけです。
筋疎血よる痛みのメカニズム
肩への血行が悪くなり筋疎血を起こすと、そこに痛み物質が生み出されます。それがチクチクとした、筋肉痛のような痛みをもたらすのです。さらに、血行不良によって痛み物質が蓄積することで、肩こりが慢性化するのです。
筋疎血を起こす姿勢とは
筋疎血を起こす姿勢は、ズバリ頭が前に出た姿勢です。猫背やストレートネック、スマホ首、巻き肩などいろいろな呼ばれ方をしますが、頭の位置が前に出ることで、重い頭を支えるために肩への負担が増すのです。
肩こりを根本から改善するためには筋膜を緩めることが重要
- 筋膜を緩めないと肩こりは改善しづらい
- 筋膜は第2の骨格である
- 筋膜に侵害受容器がある
肩こり解消には筋膜を緩めることが必須
筋肉は1つの塊で存在しているわけではなく、何本もの線維が集まって構成されています。その集合体を筋膜が覆っています。そのため、筋膜を緩めないと、肩こりを根本から改善できないのです。
筋膜は筋肉だけを覆っているわけではない
筋膜という文字をみると、筋肉を覆う膜というイメージを持つと思います。実際には、筋膜は筋肉だけでなく、腱や靱帯、骨、血管、神経、内臓など多くの器官を覆っています。
痛みのサインは筋膜が伝えている
肩こりは、肩だけマッサージしていてもなかなか根本的によくなりません。なぜなら、肩こりのサインを脳に送るのは、筋肉ではなく筋膜だからです。
筋膜リリースとは
- 筋膜リリースは筋膜を緩める施術のこと
- 筋膜は剥がすものではありません
- 筋膜の滑走を出すことが重要
筋膜リリースとは
筋膜リリースは、硬くなってしまった筋膜を主に手技によって緩める施術のことです。筋膜による牽引力を解消することで、症状を根本から改善することが期待できます。
筋膜はがしって?
最近、筋膜はがしという言葉をよく聞きますが、筋膜は筋肉を覆う膜なので、剝がしてしまってはいけません。無理にはがそうとすれば、筋肉や血管を傷つけることとなります。実際に、無理なマッサージで内出血を起こすような例があります。
当院における肩こりの改善法
- 当院では筋膜リリースと骨盤調整をおこなっている
- 筋膜リリースだけでは不十分
- 肩こりを改善する施術の特徴
筋膜リリース+骨盤調整で肩こりを根本から改善
肩こり自体は筋膜の緊張によって起こりますが、筋膜の緊張は骨盤バランスの悪化によってもたらされます。そのため、当院では骨盤調整と筋膜リリースを合わせておこなっています。
骨盤がゆがむことを意味については、下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧になってみてくださいね。
【骨盤矯正のウソ!ホント?骨盤矯正でやせるようなことはありません!】
筋膜リリースは万能ではありません
レントゲンやMRIで検査をしても不調の原因が分からない場合、筋膜リリースによって不調を改善できることが多々あります。ただし、筋膜リリースは有能ではあるものの、万能というわけではありません。
肩こりにお悩みの方は整体院仙川までご相談ください
肩こりの方の多くは、一時的に筋肉を緩めてもらって、その場限りの効果で満足しがちな傾向にあります。ただ、肩こりは骨盤の傾きを改善し、筋膜にかかる負荷を減らさない限り、本当の意味で治ったことにはなりません。